ソフトウェアの管理

この画面ではソフトウェアを管理するための幾つかのツールからいずれかを選ぶことができます。詳しく知るには下のリンクをクリックします。

ソフトウェアの管理

  1. 「ソフトウェアの管理 (ソフトウェアの追加と削除)」

  2. 「ソフトウェア パッケージの更新」 = システムを更新

  3. 「更新頻度の設定」

  4. 「メディアを設定する」 = インストールと更新のためのメディア ソースを設定

ソフトウェアの管理 (ソフトウェアの追加と削除)

rpmdrake

rpmdrake の紹介

このツール[1] は drakrpm とも呼ばれ、パッケージのインストール, アンインストール, 更新を行うプログラムです。これは URPMI のグラフィカル ユーザ インターフェースです。起動のたびに、これは Mageia の公式サーバから直接ダウンロードしたオンラインのパッケージ一覧 ('メディア' と呼ばれます) をチェックし、お使いのコンピュータで利用できる最新のアプリケーションやパッケージを表示します。フィルタ システムは特定の種類のパッケージのみを表示できるようにします: インストール済みのアプリケーションのみを表示する (既定) ことや、利用可能な更新のみを表示することができます。インストールされていないパッケージのみを見ることもできます。パッケージ名, パッケージの説明の概要もしくは説明文全体, パッケージに含まれるファイル名で検索することもできます。

rpmdrake が動作するためには、リポジトリが 「メディアを設定する」 で設定されている必要があります。

重要項目

インストールの間、設定済みのリポジトリはインストールに用いられるメディアで、一般的には DVD もしくは CD です。このメディアをそのままにすると、rpmdrake はパッケージをインストールしたいときに毎回このポップアップ ウィンドウで指示を出します:

上のメッセージが邪魔で、かつ厳しすぎるダウンロード制限のない優れたインターネット接続がある場合、そのメディアを削除して 「メディアを設定する」 でオンライン メディアを設定して置き換えるのがよいでしょう。

その上、オンラインのリポジトリは常に最新の状態で、よりたくさんのパッケージを含んでおり、インストール済みのパッケージを更新することができます。

画面のメイン部分

  1. パッケージの種類のフィルタ:

    このフィルタでは特定の種類のパッケージのみを表示することができます。最初にこのマネージャを開始したときには、グラフィカル インターフェースのあるアプリケーションのみが表示されます。すべてのパッケージとそれらが依存するすべてのパッケージやライブラリもしくは、アプリケーションのみ, 更新のみ, Mageia のより新しいバージョンからバックポートされたパッケージのようなパッケージ グループのみのいずれかを表示することができます。

    警告

    既定のフィルタ設定は Linux や Mageia の初心者、コマンド ラインや専門家向けのツールを求めない人に向けたものとなっています。あなたがこのドキュメントを読んでいるということは、Mageia の知識を向上させることに明らかに興味をお持ちですから、このフィルタを "すべて" にするのが一番です。

  2. パッケージの状態のフィルタ:

    このフィルタではインストール済みのパッケージのみ, 未インストールのパッケージのみ, インストール済みと未インストールの両方・すべてのパッケージのいずれかを表示できます。

  3. 検索モード:

    このアイコンをクリックしてパッケージ名, 概要, 説明文全体, パッケージ内のファイルのいずれかで検索を行います。

  4. "検索" ボックス:

    ここに一つ以上のキーワードを入力します。複数のキーワードを使用したい場合は単語間に '|' を入力します。例えば "mplayer" と "xine" を同時に検索するには 'mplayer | xine' と入力します。

  5. すべて削除:

    このアイコンをクリックすると "検索" ボックスに入力したすべてのキーワードを消すことができます。

  6. カテゴリ一覧:

    このサイド バーはすべてのアプリケーションやパッケージを分かりやすいカテゴリとサブ カテゴリにグループ化します。

  7. 説明文パネル:

    このパネルはパッケージの名前, 概要, 説明文全体を表示します。これは選択パッケージについての多くの有用な要素を表示します。これはパッケージの詳細も表示でき、パッケージ内に含まれるファイルに加え、メンテナによる直近の変更の一覧も表示できます。

状態のコラム

いったん正しくフィルタを設定すると、ソフトウェアをカテゴリ (上の領域 6) か 名前/概要/説明文 のいずれかを領域 4 を用いて探すことができ、条件を満たすパッケージの一覧が表示されます。それから、選択されたメディアは各パッケージがインストール済み/未インストール/更新などによって異なる状態のマーカーとともに表示されることを忘れないでください。この状態を変更するには、パッケージ名の左にあるボックスのチェックを入れたり外したりして適用をクリックします。

表1

アイコン説明
このパッケージは既にインストールされています
このパッケージはインストールされます
このパッケージは変更できません
このパッケージは更新です
このパッケージはアンインストールされます


上のスクリーンショットにおける例:

  • digikam (緑の矢印はインストール済みを示します) のチェックを外した場合、状態のアイコンは上矢印のある赤いアイコンになり、適用をクリックするとアンインストールされます。

  • qdigidoc (未インストール, 状態を参照) にチェックした場合、下矢印のあるオレンジのアイコンが現れ、適用をクリックするとインストールされます。

依存パッケージ

幾つかのパッケージは動作するために依存パッケージと呼ばれる他のパッケージを必要とします。それらは例えばライブラリやツールです。この場合、Rpmdrake は情報ウィンドウを表示し、選択された依存パッケージを受け入れるかどうかの選択ができ、詳しい情報も得られます (上を参照)。必要とされるライブラリを幾つかのパッケージが提供する場合も起こりえますが、その場合 rpmdrake は代替の一覧を表示し、詳しい情報を得るためのボタンとどのパッケージをインストールするかを選択する別のボタンが利用できます。

ソフトウェア パッケージの更新

MageiaUpdate もしくは drakrpm-update

このツール[2] は Mageia コントロール センターのソフトウェアの管理タブにあります。

注記

動作のために、MageiaUpdate は drakrpm-editmedia で更新としてチェックされた幾つかのメディアを必要とします。これらがない場合、それを行うように促されます。

このツールは起動直後にインストール済みのパッケージを調べ、リポジトリで利用可能な更新を一覧表示します。これらはすべて自動的にダウンロードとインストールが行われるように既定で選択されます。更新ボタンをクリックすると処理を開始します。

パッケージをクリックすると、詳しい情報がウィンドウの下半分に表示されます。タイトルの前の > はテキストをクリックすると展開できることを意味します。

注記

更新が利用できる場合、システム トレイのアプレットがこの赤いアイコン を表示して警告します。クリックしてユーザのパスワードを入力するだけの操作でも同様にシステムを更新します。

更新頻度の設定

mgaapplet-config

このツール[3] は Mageia コントロール センターのソフトウェアの管理タブにあります。これはシステム トレイの赤いアイコン 上で右クリック / 更新の設定から開くこともできます。

最初のスライダーでは Mageia が更新をチェックする頻度を、二つめではブート後に最初のチェックを行うまでに空ける時間を変更できます。チェック ボックスは新しい Mageia のリリースが公開されたときに知らせるための設定項目を提供します。

メディアを設定する

drakrpm-edit-media

重要項目

インストール後に最初に行うことはソフトウェアのソース (リポジトリ, メディア, ミラーとも呼ばれます) を追加することです。これはパッケージやアプリケーションをインストールしたり更新したりするのにメディア ソースを選択しなければならないことを意味します (下の追加ボタンを参照してください)。

注記

Mageia を光学メディア (DVD もしくは CD) や USB デバイスを用いてインストール (もしくはアップグレード) する場合、その光学メディアがソフトウェア ソースとして設定されます。新しいパッケージをインストールする際にメディアを挿入するように指示されるのを避けるには、このメディアを無効化 (もしくは削除) したほうがよいでしょう (これはメディアの種類が CD-Rom となります)。

注記

あなたのシステムは 32-bit (i586 と呼ばれます) もしくは 64-bit (x86_64 と呼ばれます) の可能性があるアーキテクチャのもとで動作しています。幾つかのパッケージはお使いのシステムが 32-bit か 64-bit かに依存しません; これらは noarch のパッケージと呼ばれます。これらはミラー上に自身の noarch ディレクトリを持ちませんが、i586 と x86_64 の両方のメディア内にすべて存在します。

このツールは Mageia コントロール センターのソフトウェアの管理タブにあります。[4]

コラム

有効:

チェックしたメディアは新しいパッケージをインストールするために使用されます。Testing や Debug のような幾つかのメディアには気をつけてください、これらはお使いのシステムを使えなくしてしまうかもしれません。

更新:

チェックしたメディアはパッケージを更新するために使用され、これは有効にしなければなりません。"Update" と名前にあるものだけを選択してください。セキュリティ上の理由により、このコラムはこのツールからは変更できず、root として端末を開いて drakrpm-edit-media --expert と入力しなければなりません。

メディア:

メディアの名前が表示されます。Mageia の正式リリース版の公式リポジトリは少なくとも以下を含んでいます:

  • Core Mageia によってサポートされるほとんどのプログラムを含んでいます。

  • Nonfree 自由ではない幾つかのプログラムを含んでいます。

  • Tainted 自由なソフトウェアですが、幾つかの国において特許クレームが存在する可能性があります。

    各メディアには 4 つのサブ セクションがあります:

  • Release このバージョンの Mageia が公開された時点のパッケージです。

  • Updates リリースの後でセキュリティやバグの関係で更新されたパッケージです。このメディアはインターネット接続が非常に低速な場合であっても全員が有効にするべきです。

  • Backports Cauldron (次期開発版) からバックポートされた幾つかのパッケージです。

  • Testing 新しい更新の一時的なテストのために用いられ、これにより、バグ報告者や QA チームは修正を検証することができます。

右側のボタン

削除:

メディアを削除するには、それをクリックしてからこのボタンをクリックします。インストールに使用したメディア (CD や DVD など) は、その中のすべてのパッケージが公式の Core release メディアに含まれるため、削除するのが賢明です。

編集:

選択されたメディアの設定を変更できます (URL, ダウンローダ, プロキシ)。

追加:

インターネットで利用可能な公式リポジトリを追加します。これらのリポジトリは、安全でよくテストされたソフトウェアしか含んでいません。"追加" ボタンをクリックするとあなたの設定をミラーの一覧に追加し、これは最寄りのミラーからインストールや更新を確実に行うように設計されています。特定のミラーを選択する場合、ドロップ ダウンの "ファイル" メニューから "ミラーの一覧からメディアを追加" を選択することで追加します。

上下矢印:

一覧の順番を変更します。Drakrpm がパッケージを探す際、これは表示されている順番で一覧を読み込み、同一のリリース番号で最初に見つかったパッケージをインストールします - バージョンが一致しない場合には、最新のリリースがインストールされます。そのため、可能であれば、最も速いリポジトリを一番上に配置してください。

メニュー

ファイル -> 更新:

メディア一覧のウィンドウが現れます。更新したい項目を選択して更新ボタンをクリックします。

ファイル -> ミラーの一覧からメディアを追加:

遅すぎたり頻繁に利用不能になったりという理由で現在のミラーに満足していないと仮定して、別のミラーを選択することができます。現在のすべてのミラーを選択して削除をクリックしてこれらを取り除きます。ファイル -> ミラーの一覧からメディアを追加をクリックし、更新のみか完全なセットかを選択 (分からなければ、完全なソースを選択してください) し、はいをクリックすることで受け入れます。このウィンドウが開きます:

左側に国の一覧が見えるので、あなたのいる国かそれに非常に近い項目を > のシンボルをクリックすることで選択すると、その国で利用可能なすべてのミラーが表示されます。いずれかを選択して OK をクリックします。

ファイル -> カスタム メディアを追加:

Mageia にサポートされていない新しいメディア (サード パーティなど) をインストールすることができます。新しいウィンドウが現れます:

メディアの種類を選択し、そのメディアをよく表している上手な名前を探して URL (もしくは、メディアの種類によってはパス名) を指定します。

オプション -> 共通オプション:

この項目ではいつ "インストールする RPM の署名を確認" するか (常に行う, 行わない), ダウンロード プログラム (curl, wget, aria2), パッケージ情報のダウンロード ポリシーの定義 (必要に応じて行う -既定-, 更新のみ行う, 常に行う, 行わない) を選択できます。

オプション -> 鍵を管理:

高レベルのセキュリティを保証するために、メディアの認証に電子鍵が使用されます。メディアごとに鍵の許可と不許可を設定できます。現れるウィンドウの中で、メディアを選択して追加をクリックすると新しい鍵を許可でき、鍵を選択して削除をクリックするとその鍵を不許可にできます。

警告

これはすべてのセキュリティ関係の事柄と同様、慎重に行ってください。

オプション -> プロキシ:

インターネットにアクセスするのにプロキシ サーバが必要な場合、ここで設定できます。プロキシのホスト名と、必要であればユーザ名パスワードを入力するだけです。

メディアの設定についての詳細は、Mageia Wiki のページを参照してください。



[1] このツールはコマンド ラインから開始でき、rpmdrake を root として入力します。

[2] このツールはコマンド ラインから開始でき、MageiaUpdate もしくは drakrpm-update を root として入力します。

[3] このツールはコマンド ラインから開始でき、mgaapplet-config を root として入力します。

[4] このツールはコマンド ラインから開始でき、drakrpm-edit-media を root として入力します。


CC BY-SA 3.0
Uploaded on 02/07/2019
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